素敵な音楽映画を紹介します!

11月になりました

今年もあと2ヵ月です。

今日は10月に見た、印象的な音楽映画を2つ紹介したいと思います

1つ目は「ビバ・マエストロ!指揮者ドゥダベルの挑戦」

 

ベネズエラ生まれのグスターボ・ドゥダベル。トロンボーン奏者の父と声楽家の母をもち、5歳の時にベネズエラの音楽教育プロジェクトに参加してヴァイオリンを学び始め、15歳から本格的に指揮者を目指しました。

 

若い頃から天才指揮者であったドゥダベルは28歳でロサンゼルス・フィルハーモニックの芸術監督に就任し、順風満帆の日々を送っていましたが、やがて大規模な反政府デモが勃発し、参加したオーケストラのメンバーが殺害されてしまいました。この時ばかりは大統領府に批判的メッセージを送ったドゥダベルは、ツアーの中止や祖国に足を踏み入れることさえ禁じられてしまうのですが“芸術には変革の力があるはず”と決してめげることはありませんでした。

 

映画ではベートーヴェンの第九、モーツァルトのアイネクライネナハトムジーク、ドヴォルザークの新世界などが流れていたのも印象的。また、ドゥダベルの指揮をする姿や会話から、温厚な人柄がよく出ている映画でした。

2つ目は「恋するピアニスト フジコ・ヘミング」

 

先ほどのドゥダベルは“知る人ぞ知る”という感じですが、音楽に詳しくなくてもフジコ・ヘミングをよく知っているという方は多いと思います。

 

60代後半で鮮烈なデビューを成し遂げたことだけでも驚くのに、90歳を超えても自分の音楽を追い求め続けた姿には感動以外の何物でもありませんでした。

 

『どんないやな時でも練習はしますよ』という言葉に、見習わなくては・・・と反省しました。

 

映画の後半では歩行器がなくては歩けない状態のようでしたが、ステージで演奏される姿は立派なものでした。

フジコ・ヘミングというとリストのラ・カンパネラというイメージがあったのですが、ショパンの英雄ポロネーズやドビュッシーの月の光もとっても素敵な演奏でした。